新入社員が陥りやすい「苦手上司スパイラル」とは何か?

新入社員の苦手上司スパイラル 仕事

新入社員は研修が終わると、いよいよ部署に配属されて仕事が本格的にスタートします。

そこでは「教育係」や「主任」を含めて、全員が自分の上司になります。全員との関係性が良好であればそれだけで毎日が楽しいですが、現実はそう上手くいきません。上司の中には、当然自分にとって苦手な人もいるわけです。

例えば、僕は新人の頃、教育係のことがどうしても苦手でした。別に悪い人ではないのですが、話し方が冷淡で、キツい印象を受けたんですよね。

そして僕は「苦手上司スパイラル」という状態に陥ってしまったんです。

というわけで今回の記事では、新入社員が陥りやすい「苦手上司スパイラル」について解説していきます。

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新入社員が陥りやすい「苦手上司スパイラル」って?

「苦手上司スパイラル」のメカニズムをシンプルに説明すると以下になります。

  • 上司に注意や叱責を受ける
  • 上司のことが苦手になる
  • 上司に話しかけづらくなる
  • 上司への情報共有が後回しになる
  • 上司への情報共有が遅れて、再び上司に注意や叱責を受ける
  • ますます上司のことが苦手になる(以下同様)

というものです。

僕の新入社員のエピソードを例に挙げると、冒頭で話したように、僕は教育係のことがどうしても苦手でした。話し方を含めて態度が冷淡で、それが自分にとって教育係に話しかけるハードルを上げていました。

そしてある日、自分が作った書類を教育係にチェックしてもらう機会がありました。チェックしてもらって返ってきたwordファイルには、結構辛辣なコメントが並べられていたんです。今から振り返れば論理的で的を射たコメントではあったのですが、その件以来、教育係のことがどうしても苦手になってしまい、書類の提出などを含めて情報共有が遅れるというケースが多発してしまいました。

このように、「苦手上司スパイラル」の本質的な問題点は、「情報共有が遅れる」ことにあります。自分一人で職人的に仕事をする環境であれば情報共有などしなくてもいいのですが、会社では「チームで仕事をする」ことが重要視されるので、「情報共有の遅れ」は致命的な問題になるわけです。

つまり、集団の和を重んじる会社生活において、「苦手上司スパイラル」は克服しなければならない問題なのです。

「苦手上司スパイラル」の克服方法

苦手上司スパイラルの克服方法はただ一つです。それは、新入社員自身の「認知の歪み」を正すことです。

「苦手上司スパイラル」に陥りやすい新入社員は、上司から注意や叱責を受けると、「この人は自分のことを嫌っているのだ。」という認知をする傾向が高いです。

しかし、上司は実際には「新入社員の人間性」ではなく、「新入社員の行動」に対して注意や叱責を与えているケースがほとんどです。

ここに、新入社員の「認知の歪み」が生じているわけです。要するに、新入社員は上司のフィードバックを自分の行動に焦点を当てて受け止めればいいところを、自分の人格などのパーソナルな側面と混同して受け止めるから、「この人は私自身を否定するひどい人だ。こんな人は苦手だ。」と思い込み、上司に話しかけづらくなるのです。

僕の新入社員の頃の話でいえば、教育係は僕が提出した書類の内容に辛辣なフィードバックをしただけで、僕の人格を否定したわけではないのです。

もちろん、上司から注意や叱責を受ける際、上司のキャラクターや伝え方などもメッセージに大きな影響を与えると思います。しかし、上司のキャラクターや伝え方は上司特有の問題であり、新入社員からすればコントロール不可能な要素です。よって、「自分の認知の歪み」をコントロールする方が合理的なのです。

上司から注意や叱責を受ける際は、いったん自分の人格は切り離すようにしましょう。

上司は部下を注意する際、「人格否定」ではなく「行動否定」を心がけよう

当たり前ですが、上司側も、新入社員を含めて部下を注意する際は決して人格を否定してはいけません。あくまでも部下の行動を否定するようにしましょう。

例えば、部下が遅刻を繰り返したとします。その時に上司は「遅刻を繰り返すなんて、お前はだらしない奴だ!」みたいなセリフを吐いてはいけないのです。「お前はだらしない」というメッセージは、部下の人格を否定していることになりますからね。部下からすれば、「上司=人格を否定してくる人」とインプットされ、「苦手上司スパイラル」が発動します。

上司は、まずは「遅刻をしたという事実」を部下に自覚させ、「なぜ遅刻をしてはいけないのか」や「これから遅刻しないためにはどうすればいいのか」を説明しながら、行動ベースで部下を叱ればいいのです。

部下が「苦手上司スパイラル」を発動しないためにも、上司はコミュニケーションの取り方に十分注意しましょう。つい感情的になってしまうタイプの上司は本当に危険です。「君のことを思ってつい感情的になってしまった」とか言い訳をしても、失った信頼は取り戻せませんよ。